会社売却の準備はここから始めよう【質問リスト】

清水直樹
この記事では、会社を売ろうかな?と少しでも思ったことのある人向けに、質問リストをご紹介していきます。この質問に対する答えを考えていただくことで、基本的な心構えが出来ると思いますので、ぜひご活用ください。

あなたが会社を売却したい理由はなんでしょうか?

会社売却を考える理由は人ぞれぞれです。
  • 経営に疲れた
  • 業界の再編成が始まっている
  • ほかにやりたいことがある
などなど。
会社を売却したいと思うのであれば、最初にその動機を明確にしておくことが大切です。なぜならば、会社の売却というのは、多くの社長にとって、一世一代の大プロジェクトだからです。おそらく、起業した時よりも多くのエネルギーが必要となるでしょう。
だからこそ、自分を会社売却へと向かわせる動機は何なのか?を明確にしておくことが大切になってきます。また、その動機によって、いつまでに売却するのか、いくらで売却するのか?など、後々の計画も変わってきます。
会社を売却したいという典型的な動機には以下のようなものがあります。
  • 経営に退屈してきた
ビジネスがある程度成長し、経営も安定してきた。でも起業した当初のようなモチベーションがなくなり、日々、なんとなく社長業をこなしているという状態になって退屈している。
  • 燃え尽きた
いままで精いっぱい経営をやってきて疲れた。一度リタイアしたい。
  • 引っ越しをしたい
いまと違う地域に引っ越さざるを得なくなった、また今とは違う場所に住みたい。
  • 健康上の問題
年齢や、病気やケガでビジネスの継続が難しくなった。
  • 離婚
夫婦で経営してきたが、離婚によってビジネスも売らざるを得なくなった。
  • 家庭の事情でまとまった資金が必要
会社から得られる収入だけでは足りなくなり、会社を売ってまとまった資金を手に入れたい。
  • サバイバル
業界や時代が変わり、自社だけのリソースでは生き残れなくなった。
  • 別の人生を歩みたい
一度リタイアして別のビジネスを始めたり、趣味に生きたい。
このように会社を売却する動機には、ネガティブなものからポジティブなものまで人それぞれです。あなたの場合にはどんな動機がありますか?

いつまでに会社を売却したいですか?

次の質問は、いつまでに会社を売却したいか?です。
事情によっては、
なるべく早く売りたい!
と思うかも知れませんが、ちょっと待ってください。あなたの会社、今の状態で買い手が付きますか?また、希望する金額で売れますか?
厳しい現実として、会社を売りたいと思っている中小企業のうち、ほとんどは売れません。その理由はこのサイトでもご紹介している通り、経営がオーナーに依存してしたり、成長可能性が無かったりするためです。いま日本で事業承継問題が起こっていますが、買い手が付かない会社が多いこともその一因だと思います。
幸いにしてあなたの会社に買い手が付いたとしても、もうちょっと経営を続け、会社を磨き上げれば、より高い値段が付くかも知れません。例えて言うなら、いま手に入る3000万円を手に入れるか、3年後の1億円を手に入れるか、というような選択を迫られることでもあるのです。(3年間、会社のバリューアップに励み、成功した場合ですが)
基本的に私たちがお勧めするのは、今すぐ安く売ろうとするよりも、会社のバリューアップに投資をし、より高い値段で売却を成功させることです。

いくらで会社を売却したいですか?

いつ売るか?と一緒に考えたいのか、いくらで会社を売却するか?です。私たちの経験から言って、ほとんどの社長が希望する金額は、少なくとも、サラリーマンの生涯年収以上です。つまり、5億円や10億円といった金額です。
せっかくリスクを取って起業して、いままで経営してきたわけですから、サラリーマンが将来稼ぐ金額よりも多くもらいたい、というのは当然のことですね。

いまいくらで売却できるか?

では、それに対して、もしいま、あなたの会社を売ったらいくらになるでしょうか?これは正確には仲介会社等に依頼して調べてもらうことになりますが、一般的な中小企業の場合には、
売却金額≒純資産+営業利益数年分
となります。たとえば、純資産3000万円、営業利益が2000万円/年だとすると、だいたい1億円弱くらいになるでしょうか。そこから税金を引かれますので、手元に残るのは5-6000万円くらいでしょう。
これは例でしたが、私の知り合いのM&Aアドバイザーに聞いたところ、ほとんどの社長は初めて自社の値段を知ったとき、”こんなに安いの?”と驚かれるそうです。
もし、その社長がまだ若ければ、これから会社の価値を高めることに力を注ぐことが出来ます。しかし、もう引退しようかな、と思っている方だった場合、為す術がありません。言われた金額で売却するしかないわけです。
そういう意味で、自社の売却金額を早めに知っておくというのは大切と言えるでしょう。

売却後の人生計画

いくらで売りたいか?は、あなたが会社を売却した後に何をするか?によっても大きく変わってきますね。完全にビジネスをリタイアしたいのであれば、悠々自適な生活を送れるだけの金額が必要でしょう。場合によっては、売却後にも社員として働き続けることもあります。その場合には、完全引退できるほどの金額は不要かも知れません。
また、より高値で売ろうとすればするほど、そのための準備期間(バリューアップ)は長くなるはずですので、これは時間と金額のせめぎあいでもあります。いずれにしろ、あなたがどうしたいかによって希望する金額が変わるわけです。
人生計画の大切さについてはこちらに書いています。
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あなたの会社の買い手候補はいますか?

ぱっと思い付きで、あなたの会社を買いたいと思うような会社を知っていますか?たとえば、同業他社や取引先、または知り合いの社長等々。
通常、M&Aは仲介会社に依頼することによって話が進み、彼らが買い手を見つけてくると思われています。しかし、そうではなく、仲介会社を介さない買い手と売り手が直接交渉するM&Aも知らないところでたくさん行われています。そのほうが仲介手数料がかかりませんからね。
かくいう私も、一度、小さなM&A(単体事業のみの売却)を経験しているのですが、その時には、事業をスタートさせたときから、”将来、あの会社に売ろうかな”と考えており、実際にその会社に買ってもらうことが出来ました。
もし、買い手候補が思い浮かぶのであれば、会社売却(しかも高値での)は難易度が下がると思います。
なぜならば、漠然と会社を売れる状態にするのではなく、”その会社に買ってもらうにはどんな会社にすればいいのか?”と考えることが出来るからです。これは商品やサービスを創って売る時と全く同じです。誰に売ろうか決めずに商品やサービスを創るよりも、誰に売るかを決めてから創ったほうがはるかに創りやすいですし、売れる確率も高まりますよね。それと同じことです。

会社売却後のビジネスはどうしたいですか?

最後の質問がこれです。あなたが会社を売却した後、その会社にいる社員や顧客はどうなるのでしょうか?またはどうしたいですか?これにはいくつかのパターンがあります。たとえば、買い手側企業に完全に吸収され、社員も買い手企業の社員と統合されることもあります。この場合には、社名やブランドも残らなくなりますね。
逆に買い手側企業があなたの会社をそのまま残す、というパターンもあるでしょう。特にあなたの会社のブランドが強かったり、顧客からの支持が大きかったり、社内文化が良かったりすると、そのまま残す可能性が高くなるでしょう。たとえば、アマゾン社が、靴の通販で有名なザッポス社を巨額買収した際、アマゾンはザッポスの企業文化を残すために、経営にはほとんどタッチせず、ザッポスの会社もブランドもそのまま残すことに決めました。
この質問は買い手側次第ということもありますが、あなたがどうしたいか?を考えておけば、買い手を探す際や交渉の際にも役立つでしょう。
以上、「会社売却の準備はここから始めよう」と題して、基本的な質問をご紹介しました。ぜひご参考にされてください。

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